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Essays in Idleness 2 ~ North Bethesda NIH留学紀行 ~ 2009年01月
Essays in Idleness 2 ~ North Bethesda NIH留学紀行 ~
日本で内科医として臨床と研究に携わった後、2006年4月より米国メリーランド州NIHに留学し、2009年4月に帰国しました。ワシントンDC近郊の日常の備忘録です。。
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Eat Mussels
土曜日、ボルチモアのFell's PointのBroadway沿いにある、Bertha's Restaurant & Barというレストランに行って来ました。ここはシーフード、特にムール貝が名物のレストランです。

Bartha's Dining Room

Bartha's Dining Room
レストラン店内はアンティークな感じがして結構良い雰囲気でした。

このレストランの名物はMussels(ムール貝)とシーフード。
一人前1ダースで、5種類ほどの中からソースを選んで注文するのですが、バジル&ガーリックバター味にしてみました。

ムール貝

結構身が大きいので一人前でも食べ答え十分でした。
ちなみにムール貝の雌雄の見分け方ってご存知ですか?橙色の身がメス、白い身が雄だそうです。

食後は、Fell's Pointを少し歩いてみました。この地区はインナーハーバーの東に位置し、18世紀初期に造船所のある港として栄えた街だそうです。当時からの町並みが保存されていて、レストランやカフェが並び、観光客も多く来ているので、ボルチモアの中ですがとても安全そうな雰囲気の良い街でした。

Fell's point

Fell's point

Fell's point

Fell's point

Bertha's Resturant & Bar
734 S. Broadway, Fells Point Baltimore, Maryland 21231
P. 410.327.5795

http://www.berthas.com/

HOURS
Dinning: Sunday-Thursday 11:30 am-10:00 pm
Friday-Saturday 11:30 am-11:00 pm

Bar: Monday-Sunday 11:30 am-2:00 pm





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巨人の肩の上に立つ(Google Scholar)
研究者の方ならご存知だと思いますが、Google ScholarはGoogleが無料で提供する論文検索ページです。このページのおもしろいところは、自分の論文が今まで過去何個の論文に引用されたことがあるかがすぐにわかり、また、それらをリストとして見ることができることです。

トップページに行くと検索ウインドウの下にいつも”Stand on the shoulders of giants~巨人の肩の上に立つ~”という1文が表示されるのですが、ずっとどういう意味なのか不思議に思っていました。

そこで調べてみたところ、元々は12世紀のフランスの学者ベルナールの言葉とされるものですが、アイザックニュートンが万有引力発見という偉業について意見を求められた時に、「もし私が他の人よりも遠くを見ているとしたら、それは巨人の肩の上に立っているからです。」と答えたそうです。

つまり現代の学問や研究は、多くの偉大な先人の才能や努力の蓄積の上に成り立つという意味です。自分の現在の研究状況を顧みて、なるほど素晴らしい言葉だ思います。

Star Wars, The Clone Wars (TV版)
昨年9月にStar Warsの最新アニメ作品The Clone Warsを見たことを記事に書きましたが、その続きを現在、ケーブルチャンネルCartoon Networkにて毎週夜9時からやっています。
これが意外とおもしろくて、息子よりも自分がはまってしまい、毎週金曜日が待ちどおしくてたまらないという感じになってしまいました。
僕の大好きなキャラクター、オビワンケノービが大活躍するだけでなく、クローン兵も意外と人間味あるキャラクターで描かれていて飽きさせません。また、様々な星を訪れるためにそこに住むエイリアンが出てくるのですが、いろいろなアクセントの英語が出てくるところが楽しいです。
見逃してしまっても、再放送を翌日土曜日朝9時半、さらに日曜日夜9時からと繰り返してくれます。

May the Force be with you !



My Favorites更新中
もう1つのブログhttp://hirot4242004.blog111.fc2.com/も、アメリカでのお気に入りをまとめながらちょっとずつ更新中です。
こちらもご愛顧ください。
自動車事故に遭遇したら???
アメリカで車に乗り始めてから幸いなことにまだ自動車の事故に巻き込まれたことはないのですが、もし事故にあったらどうすべきかを時々頭の中でシミュレーションしておくことは大切なことだと思います。
事故に遭遇したら、DC, MD, VAと州によってそれぞれ法律上の対処の仕方が違うようなのですが、メリーランドの場合を調べてみました。

1) 車を動かす前に警官を待った方が良いか?

もし、負傷者がいなければ混雑状況を判断して車を路肩に寄せる。
負傷者がいても危険でなければ車を路肩に寄せても良い。

2) 交換すべき情報は?

運転者の氏名と住所、電話番号。登録番号も。
相手の車両ナンバーをひかえて保険会社名、保険番号も聞いておく。

3) 負傷者がいない場合警察に通報すべきか?

必要なし。負傷車がある場合は直ちに911に電話を。

4) 負傷者がいない場合、当事者は必要な情報を交換後その場を去ってよいか?
去って良い。ただし事故は15日以内にMVAに報告する。

相手のミスであれば目撃者がいると有利。目撃者の氏名、連絡先等を聞いておくと良い。
警察を呼んだ場合は、立ち会った警官名とバッジナンバーを控える。

最後に、保険会社へ報告する(その後の事故処理は、通常、保険会社間で行われる)。

あとはデジカメがあれば、証拠の写真を撮っておいた方が良いかもしれません。また、保険会社の調査員が見積もるまで勝手に修理してはいけないとのことです。


上記の事故遭遇時の対処法について、もし、ここが誤っているなどお気づきの方がありましたら、ご指摘いただけるとありがたいです。




Snowing
先週に続き寒い日が続いてます。
こちらでは寒いという時に、coldというよりも、凍えそうに寒いというfreezingで言葉を交わすことが多いです。

昨日から降り続いた雪は今朝になりやみましたが、空はどんより、雪も残ってます。気温は氷点下2℃とそれほどではありません。
今朝のラジオによれば、道が凍って危険なのでパブリックのスクールは休校、役所などは2時間遅れで開始だそうです。NIHはこれまでほとんど閉鎖ということはなかったので、たぶん皆通常通り行くのではないかと思います。
息子の幼稚園もNIHの経営のためNIHが閉鎖にならなければ休業になりません。

アメリカ人はあまり運転がうまくなく、雪になるとよく事故を見かけるので、今日は車の使用はひかえたほうが良いかもしれないですね。

明日は快晴になるそうです。

昨日の雪
昨日の朝の風景。

昨日の雪
すぐに除雪車が出動してくれます。

今日の風景
今朝の風景。メトロでNIHに来ましたが、夜に雨に変わっていたせいか、積もっている所でもシャーベット状になっていてつるつるという感じの所は少なくなっているようです。



いざInaugurationへ
日本でも盛大に報道されていたと思いますが、オバマ新大統領就任式の演説を聴くためにワシントンDCの200万人の中へ突撃してみました。

子連れで行くことは無茶と思っていたので、ここ数日は行きたい、でも、無理だろうな、という悶々とした気分尾毎日でした。妻が背中を押してくれたので、覚悟を決めて行ってみることにしました。

11時半から就任宣誓式が始まるとのことで、10時過ぎに家を出発。どれだけの人がメトロに乗っているかびくびくしていたのですが、既に多くの人は現地に行ってしまった後だったようで、メトロの中は確かにオバマグッズを身に付けた人が大部分だったのですが、普段とあまり変わりない混み様でした。

メトロの中

Metro centerでの乗り換えもあまり問題ありませんでしたが、さすがに11時頃にモール地区に近いFederal triangleの駅を降りると、現地へ向かう多くの人と合流。人の流れとともにモールへ向かいました。

フェデラルトライアングル駅

モール方向へ

オバマTシャツ
Constitution Ave.はフェンスにて両脇を封鎖されていました。途中、自前でプリントしたようなオバマTシャツを売っている若者たちを見かけました。ビジネスチャンスだったようです。

Constitution Ave.

Constitution Ave.2
当然のことながら、こんなに限界警備のDCを見るのを初めてで、通り過ぎる時は緊張しました。

大勢の人たちと12th. St.を通り、いよいよモール地区へ。
ワシントンモニュメント
ワシントンモニュメントの下の広場はもう群衆で埋まってしまっていました。
結局、モール広場に入るとアメリカ歴史博物館の傍からは就任式が行われるCapitol方面に進めなくなり、結局Capitolからはかなり離れた大型スクリーンを見られる場所に待機しました。
 
就任式1

集まった人の全体の8割程がアフリカンアメリカンの方で、それ以外が割合若い白人の方でした。我々のようなアジア人はほとんど見かけませんでした。

宣誓式

宣誓式2
前も後ろも大群衆。

ブッシュ大統領
(前大統領)ブッシュさんの姿がスクリーンに少し映るだけで群衆は大ブーイング。何となく哀れな最後でした。

そして、晴れてはいるものの0℃の厳しい寒さにもかかわらず、周りの人々の熱気を感じるような雰囲気の中でいよいよ就任宣誓式の開始となりました。
報道されたとおりソウルの女王、アレサ•フランクリンさんの熱唱、ヨーヨー•マさんたちのクラシック演奏(実は録音されたものだったそうですね)があり、バイデンさんの副大統領宣誓就任式が終わりました。
そして、いよいよオバマさんがスクリーンに登場。

オバマ新大統領

オバマさんが映るたびに割れるような歓声が沸き起こり、兎も角ものすごい迫力でした。
オバマ新大統領の宣誓式ではリンカーン元大統領が用いた聖書を持って行ったそうです。最高裁長官が言った宣誓文を(長官は間違えて、オバマさんも言い淀んでしまったそうですが私は気づきませんでした)復唱する儀式が行われましたが、天皇や国王が承認するのではなく、最高裁長官の前で神に誓うことが大統領の身分を保障し正統化するというスタイルは日本の首相就任と異なるので興味深かったです。

宣誓式のあとは直ちに就任演説が行われました。この演説は27歳のスピーチライターの方が書き上げたとのこと。スピーチの詳細な内容は新聞などにあったと思いますが、現在の苦境を皆で乗り越えようという内容で淡々と話しました。もう少し大衆を鼓舞し感動させるようなスタイルの方が良かったのにと思いましたが、あえて緊張感を出すためにそうしなかったそうです。でも、周りには感極まり泣いている方もいたので、今回のオバマさんの大統領への就任がいかに皆に待ち望まれていたかということを実感しました。
オバマ新大統領

スピーチが終わると群衆が一斉に家路に向かいました。我々もPennsylvania Ave.のパレードの場所に移動しようかと思いましたが、混乱を避けるためか我々が入って来たConstitution Ave.の入り口は封鎖されてしまっていてモール地区に足止めとなってしまいました。
もの凄い大群衆で数十分間動けなくなったにもかかわらず、皆が押し合ったり、怒鳴り合ったりということはなく、トラブルになっている例は見かけず、将棋倒しに巻き込まれるという恐怖は感じませんでした。このようなアメリカ人のマナーの良さと辛抱強さのお陰で、数百万人があの限られたスペースのモール地区に集まれたのだと思います。こういうところは日本人も見習うべきだと思います。
何とか大群衆から抜け出し、人が少なくなったモール広場に再び向かいました。

モール

掲示板

モール広場

そして、暖を取るためスミソニアンのアメリカ歴史博物館でモールの人が少なくなるまで待機しました。
アメリカ歴史博物館にて
歴史博物館でも就任式にちなんだ衣装を職員の人が着ていました。

その後、少しConstitution Ave.を通るパレードを見てからホワイトハウス西側の17th St.を抜けて数kmをFarragut Northの駅まで歩き、夕方になって空いたメトロに乗りました。パレード

帰路
帰路の途中も所々陸軍の軍人さんが路上で警備していました。

大群衆の中、オバマ新大統領の就任演説を生で聞くことができて、テレビで答えていた旅行者と同じように、私もアメリカの新たな歴史の始まりに参加できたような気がしました。
大統領リムジンのミニカーを手に握って頑張ってついてきてくれた息子にも今日という希望に満ちた日をずっと覚えておいてくれればと思います。





Inaugural Weekend
ついに連休です。Inaugural weekendということでお店もセールが始まったようです。
ワシントンDCのナショナルモールには各TV局の臨時中継所ができていて、TVではDCの様子を頻繁に中継したり、アメリカの今後のことに関して盛んに討論しています。
モールに集まった人に対してレポーターがどこから来ましたか?と聞いているのをTVで見ましたが、DC以外と答えている人が大部分で、地元の人は少数派。どうしてフロリダからわざわざ来たの?という問いには白人の若い子が初の黒人大統領が就任するという歴史を見届け、自分もその一部となりたい、そして、孫の代に伝えたいと言っていたのは印象的でした。この近辺の人はまだ行くのをひかえているのかもしれません。

Inaugurationのスケジュールはこちらのサイトにありますが、17日オバマ氏はフィラデルフィア、ウィルミントン(デラウェア)、ボルチモアと回って演説し、過去のリンカーン大統領と同じように列車でワシントンDCに入ったそうです。
そして、先日記載したように18日は2時半からリンカーンメモリアルにてWe are oneという様々なアーティストが参加した無料オープニングイベントが開かれました。これはテレビで中継していましたが、池の周りにはワシントンモニュメントの近くまで、もの凄い人で埋まっていました。オバマ氏の演説もありましたが、何となく抽象的で言い回しが難しく理解しにくい感じがしました。

そして、記載したように火曜日はいよいよ就任式があります。11時半からキャピトル前で就任式が始まり、2時半から以下の地図のようにパレードが行われます。これまでは、モール近辺はすべてチケットが必要だったそうですが、今回初めてスミソニアン博物館近辺のモールは無料で入れるようになったそうです。

就任式マップ

チケットがない場合、水色の四角のポイントがゲートになるそうです。
北からアクセスする場合、Metro Center, Gallery PlaceかJudiciary Squareなどのメトロ駅を、また南からはFederal TriangleかL'Enfant Plaza Metro stationsで降りることを推奨しています。

そして、夜は7時から様々なアーティストが出演するNeighborhood Ballというイベントがあり、ABCでTV放送があるそうです。

InaugurationにちなんだイベントはこちらのワシントンDCのサイトに記載されていますが、16日夜から驚く程の数限りないBall(舞踏会)とGala(祝宴)が連日開催されていてチケットはだいたい数百ドル!!すべてではないですが、幾つかのパーティーはSold Outになっています。昔から続く伝統的なイベントもたくさんあるのだと思いますが、いろいろな人種や民族、宗教ごとのパーティーも開催されているようで、今回のオバマさんの幅広い層からの多くの支持を象徴しているようです。
リーズナブルなBallだと20日にGlen Echo Inaugural Ball (7300 MacArthur Blvd, Washington, DC) 7:30pm-11pm Tickets: $20 at doorというのがあります(笑)。

我々は、連休の初日はDCには行かず、よく行くバージニアのTysons corner Centerに行ってきました。今回のInaugurationに合わせてPolitical Americaというギフトショップがオープンしていて、店の中はオバマグッズ、大統領グッズで溢れていました。

Political America

オバマ氏
ショップに入るとオバマさんがお出迎えです。一緒に記念撮影している人がたくさんいました。
この等身大パネルは$50数ドルでしたが、何人か買っている人を見かけました。何に使うのやら?

パネル

オバマグッズ

オバマグッズ

オバマテディベア
我が家用としてアメリカらしくテディベアを買いました。
この凄まじい熱狂を最後まで見届けたいと思います。
INAUGURATION 2009
ここ数日とても寒くなってます。本日は最高気温-8℃と最低気温-14℃と一日中氷点下。たぶんこの冬一番の寒さではないかと思います。雪は降っていませんが外を歩いていると顔が(特に鼻が)冷たさで痛くて痺れて来る程です。

いよいよ1月20日のアメリカ大統領の就任式 (Inauguration: イノギュレーション)が来週にせまってきました。当日はNIHは休日となります。実は19日月曜日もMartin Luthar King, Jr. Dayで休みなので土日を含めて4連休です。この機会にDCを抜け出して旅行に行く方たちも周りにはいます。

メトロ駅のポスター
Medical Centerにもこのようなポスターが貼られてました。
空港やCVSなどのスーパーでは以前よりTシャツ、マグカップ、ステッカーなどのオバマグッズが売っていましたが、とうとう昨日はNIHのカフェテリアでも売店が出て、グッズを売っていました。

友人のブログにあるように、今回の就任式は相当盛り上がることが予想されており、150万人から300万人という空前の人数がアメリカ中からDCに集まるとのことで(DC近郊の住民は500万人といわれています)、我々に自宅待機を促す注意勧告メールが先日、日本大使館から届きました。

今回は経済状態があまり良くない何となく暗い世相を、希望の星であるオバマ新大統領の就任のおめでたムードで吹き飛ばしたいという思いが、特に今回は国民に強いのかもしれません。

Metrorail's Plans for Inauguration Weekendで記されているように、20日の就任式当日は朝4時から夜中の2時までメトロは運行するようです。
オバマsmartrip
purchase onlineで、このSmartripをオンラインで購入できるようです。

ラボの中でも Inauguration行くの?という会話が飛び交っていますが、人の多さを想像すると当日、子連れの場合、早朝に出なければ簡単にはDCにたどり着けなさそうです。

先日、就任式関連イベントの公式なキックオフイベントの詳細が発表され、18日にD.C.のリンカーン・メモリアルで無料のライブイベントWe Are One: The Obama Inaugural Celebrationが開催されるそうです。Beyonce、Bono (U2)、Stevie Wonder、 Herbie Hancock、 Usher、 Shakiraなどのスター19組が集結するだけでなく、何とオバマ次期大統領本人も参加するとのことです。

就任式に関係するセレモニーやイベントは公式のものだけでも4日間、10件も開催されるとのことです。盛り上がりを反映するように、以下のような幾つかの就任式のページも充実していて情報を知ることができます。

The Presidential Inaugural Committee

The Joint Congressional Committee on Inaugural Ceremonies

The District of Columbia's Inauguration

The Official Tourism Site of Washington, DC

キャデラックリムジン
就任式当日はこの最新式のキャデラックリムジンが使用されるそうです。

前日19日にDCに行って街の雰囲気を感じるだけでも良いかもしれないですね。


Journal Club (JC)
何回かここにも書いていますが、毎週木曜日の午前中は隣のラボとの合同で、Journal Club(抄読会)が開催されており、2-3ヶ月に1回その番が回ってきます。3年目も終わりになってきたので、自分の番は10回目を過ぎたぐらいでしょうか。

2人ペアで紹介するpaperを決め、1人がテーマの背景(既に過去のペーパーで明らかにされていること)をプレゼンし、もう1人がpaperそのものを説明します。
我々の分野では最新のNature ImmunologyImmunityあるいはJournal of Experimental Medicine (JEM)などの雑誌から選択することが皆多いですが、最近は特に影響力が大きいNature Immunologyのペーパーが紹介されることが多いです。

私は今回、背景を担当しました。その準備のために最新のペーパーとともに過去の幾つかのレビューペーパーを1週間ほどかけて読んでスライドを作ることは、結構骨が折れて実験が進まなくなりますが、かなり勉強になり知識が整理されて良い機会とポジティイブに捉えています。実際にボス自信も知識を整理して最新の結果を知る機会と考えて参加しているようで、シンプルでわかりやすく内容がまとまっている程喜んでくれ、今回の説明も良かったと言ってくれました。
有名なジャーナルに採用されているpaperでも、ボスが気に入らなければ、政治的な思惑を含むいろいろな批評が出るので、それがまた興味深いところです。

以前は番が回ってくるたびに原稿を作って文章を覚えていかなければならないのが辛くてたまらず、覚えた原稿が飛んでしまってパニックになるということもありました。しかし、最近はプレゼンの際も何もなしで普通に話せるようになり、また、質疑応答も苦にならなくなったのでそれだけでも成長したのかなと感じています。

3年近くいても結局英語はあまりうまくなりませんでしたが、1. 外人を目の前にしても平然としていられるようになったこと、2. 外人達の前で英語でプレゼンして、受け答えもできるようになったこと、3. 英語の文章を普通に書けるようになったこと等は、こちらに来るまでは正直想像もできなかったことなので、留学によって得られた貴重な財産だと思っています。
NLM (National Library of Medicine )見学ツアー
NIHのBethesdaキャンパス内にあるNLM見学ツアーに参加してきました。

NLM

NLM


NLMとはその名のとおり国立医学図書館。現在、NIHの1部門としてベセスダキャンパス内に位置しています。

NLMの歴史はこちらにありますが、1836年にワシントンDC陸軍軍医総監のオフィスに医学書や医学雑誌などの医学情報を集中させるため初めて設立されました。一時(1866-1887)、リンカーン大統領が暗殺されたフォード劇場の中にも移転されたそうです。1961年に以前はゴルフコースであった現在のベセスダキャンパスにビルが完成し、1962年ケネディ大統領在任時に移転となり、現在に至っています。
NLMの変遷

1968年にNLMはNIHの一部門となり、インターネットの設立、普及に合わせて1997年にMEDLINE(医学分野で世界最大の文献データベース)がオンラインで無料アクセスできるようになり、1998年にはMedlinePlus、2000年には世界の臨床治験情報をすぐ調べられるClinicalTrials.govが設立されました。

NLM全景

NLM全景

将来はこのように更に右側のビルが増築される計画があるそうですが、なかなか予算がつかないとのことでした。

見学ツアーの初めには紹介ビデオ(約12分)が上映され、上記のようなNLMの歴史、存在意義や医学の発展に於ける役割について詳しい説明がされました。
特に興味深かったこととして、死亡した男女の遺体を冷凍し、1mmずつ切断後、すべてをCT撮影した情報がNLMには保存されているそうです。これを立体映像化することで、バーチャルの解剖実習ができるようになったり、切らずに手術手技のイメージングが前もってできるようになったとのことでした。

解剖情報

解剖情報

また、90年代後半のオンラインの進化とともに遠隔地診療などの概念も世界に先駆けて具現化したようです。

設立時からNLMは世界中の医学情報(雑誌、文献)をMedlineに蓄積しているとのことですが、Medlineにアクセスするゲートとして、我々研究者にとって文献検索のためにもはやなくてはならないサイトであるPubMedをNLMが運営していることも有名です。
更に、最近は一般大衆向けに医学情報を発信するサイトとしてMedlinePlusを充実させているようで、NLMが医学の専門家ためだけにある訳ではなく世界中の一般の人々のために存在していることを十分に感じ、改めてアメリカの懐の深さを実感しました。

ビデオを見た後にMedlineのサーバーが置いてある広大なガラス張りのスペースを実際に見せてもらいましたが、その部屋は写真撮影禁止、入室する際も眼の光彩をスキャンする生体認証が必要で、まるでスパイ映画のようでした。
この部屋の外には世界中どの地域からサーバーへのアクセスがあるのかをIPアドレスで解析した結果がリアルタイムでスクリーンに示されていましたが、アメリカ国内からが当然1位、そして日本からが6%と2位、UKからが5%で3位その他ヨーロッパの多数の国からが数%ずつとのことでした。

その後は、広大な図書館のビルの中を見学しました。

ケネディ元大統領
こちらのビルはケネディ元大統領が在任時にできたということで、ケネディ元大統領の彫像が入り口にはありました。

閲覧室はパブリックに開かれていて誰でも自由に無料で利用し医学文献を閲覧できますが、置いてあるのは比較的新しいものばかりで、貴重な膨大な数の古い医学雑誌や教科書などは地下の貯蔵庫にあるということでした。貯蔵庫はアクセスが認められておらず、係の方にお願いすると希望の雑誌を出してくれます。このビルができたのはちょうど冷戦の時だったので核爆弾攻撃を受けた際に貯蔵庫の防御のために屋根が落ちるように設計されたとの説明がありました。

閲覧室

閲覧室とは別の一角にHistory of Medicineという部屋があり、もう少し過去の歴史的な医学文献を見ることができました。
History of Medicine

History of Medicine
Incunabula room。 インキュナブラとは活版印刷術が発明された1450年ごろから1500年末までに印刷された書物の総称ということで、そのような文献が保存されている部屋がありました。透明な扉の中には入れず、湿度、温度が常時維持されているそうです。

ちょうどその部屋の手前でハリーポッターの世界ということで1500年代の魔術の本が展示されていました。大変良い状態で保存されていて、カラーの図柄が入っていたりしてレプリカかと思ってしまいました。
インキュナブラ

History of Magic and Experimental Schience
History of Magic and Experimental Schienceという興味深い文献も置いてありました。

このように1時間ほどのツアーでしたが、世界人類のために世界中の医学情報を蓄積するというアメリカの素晴らしい取り組みの一面を垣間みることができ、また、知的好奇心も十分に満たされ大変貴重な体験ができました。

インターネットの普及のお陰でほとんどのNIHの研究者がNLM(Pubmed)に毎日お世話になっていると思いますが、実際の図書館のビルはビルディング10からかなり遠いこともあり、いまいちNIHの中でもその存在が衆知されていない感じがします。

NIHにお勤めの方以外も自由に入ることができるので (NIHのゲートを通過するためにPhoto IDが必要です)、ご興味がある方は訪れてみると良いかと思います。NLMのビジター情報はこちらで得ることができます。
2009年始動
1月4日の週末で昨年11月末のThanksgiving Dayから続いていたHoliday Seasonはついに終了。通常の慌ただしい毎日が始まりました。
Happy Newyearという挨拶も束の間、週明けからラボの同僚も皆出勤し、ボスもやる気満々でフル回転です。
あと数ヶ月、帰国までに新しいプロジェクトのデータを少しでも得られるよう帰国準備をしながら仕事もラストスパートです。

今年もクリニカルセンターのロビーでは、ビルディング10内の病棟などの部署が対抗するジンジャーブレッドハウスのコンテストが行われていました。こういうのも見られなくなるのを思うと少し寂しい気がします。
ジンジャーブレッドハウス

ジンジャーブレッドハウス



2009年、明けましておめでとうございます。
日本の皆様、明けましておめでとうございます。
昨年は大変お世話になり誠にありがとうございました。

こちらはまだ大晦日。昨夜は年賀状を遅くまで書いていて寝不足気味です。

名目上は大晦日は休日ではないため、私は朝よりラボに出勤、実験中です。
クリスマス近辺からホリデイウィークとなり、我々外国人は出勤していますが、多くのアメリカ人は休んでいるため、少しNIHの中は閑散としています。
ボスは休暇中ながら出勤しているのをアピールするためか普段と違いジーンズをはいています。
明日1月1日はNew Year holidayのため休日で、その後も週末となるためいよいよ1月5日から本格的に仕事再開です。

昨年末に漸く仕事も一区切りつき、いよいよ今年2009年春に、本帰国することを決めました。
息子もこの3年間で随分成長し、家族でとても貴重な経験をたくさんすることができました。また、こちらで多くの日本人の方々に大変お世話になり、良い思い出が数えきれないほどできました。
もうアメリカ生活も残りわずか。月並みながらこちらでの貴重な毎日を無駄にしないように過すというのが、まず第1のNew Year resolutionです。

本年もよろしくお願い申し上げます。


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hirot424

Author:hirot424
日本で内科医、研究者として勤務した後、2006年4月から米国メリーランド州NIHに留学しました。
2009年4月に日本へ帰国し新たな生活を始めています。



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